【はじめに】旅するように働き、心身を整える。セラピストの放浪手帳、はじまります。
「整える」という言葉を耳にするとき、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
お気に入りの温かいお茶を飲む時間、深く深呼吸をする瞬間、あるいはプロの手によるマッサージ。人によってその形は様々ですが、私にとっての「整える」は、常に「移動」と「癒やし」の傍らにありました。
はじめまして。
今日からこのブログを通じて、旅と、仕事と、日々のメンテナンスについて綴っていくことになりました。
まずは最初の一歩として、私がなぜ「放浪」しながらセラピストを続けているのか、そしてこの場所で皆さんにどんな景色をお見せしたいのか、自己紹介を兼ねてお話しさせてください。
10年、場所を変えながら積み上げてきたもの
私のキャリアは、ひとつの場所に留まるものではありませんでした。
マッサージセラピストとして約10年、場所を転々としながら経験を積んできました。豪州マッサージ留学、クルーズ船、地元の整体院、移住先でのタイ古式サロン・リラクゼーションサロンに、現在スキーリゾートホテルのスパで働いてます。
振り返ってみると、実に多様な環境で、様々なお悩みを持つお客様の身体に触れてきました。
オーストラリアでの留学時代は、解剖生理学に基づいたリメディアルセラピーの奥深さに触れ、身体の構造を理論的に捉える基礎を築きました。その後、世界中を旅する豪華客船のスパでは、言葉も文化も異なる多国籍なゲストを相手に、限られた時間の中で最大限の満足を提供する「プロとしての瞬発力」を鍛えられました。
一方で、地元の整体院やタイ古式サロンでは、地域の方々の生活に寄り添い、日常的な疲れを解きほぐす喜びを知りました。そして現在は、白銀の世界が広がるスキーリゾートのスパで、アクティビティを楽しむゲストの身体をケアしながら、私自身も自然のリズムに合わせて働いています。
10年という歳月の中で、手法(モダリティ)は変わっても、私の中にある核は変わりません。それは、「人は環境や習慣によって、いかようにも変化する」という確信です。
なぜ「旅」と「整え」をテーマにするのか
「ひとつの場所に留まらずに働くのは大変ではないですか?」と聞かれることがあります。
確かに、環境が変わるたびに新しい生活基盤を作り、新しい職場に慣れるのはエネルギーが必要です。しかし、場所を変えることは、私にとって最大の「セルフケア」でもありました。
セラピストという職業は、相手にエネルギーを与える仕事です。だからこそ、自分自身が常に新鮮な空気を吸い、心身を高い状態に保っていなければなりません。
知らない土地の空気を吸い、その土地ならではの食材を味わい、自分の身体を動かす。そうした「旅」の要素が、セラピストとしての私の手を作り、感性を研ぎ澄ませてくれました。
最近では、長年のボディワークの経験に加えて、ピラティスの考え方も取り入れるようになりました。マッサージという「受動的なケア」と、運動による「能動的なケア」。この両輪が揃うことで、旅先でも、そして日常の中でも、より深く自分を整えることができるのだと実感しています。
このブログで綴っていくこと
この『セラピストの放浪手帳』は、私の歩んできた道のりの記録であると同時に、読んでくださる皆さんへの「提案書」でもあります。
この経験からセラピストの働き方や現地での休日の楽しみ方をメインに、個人的な記録として書いていきます。セラピストという職業に興味のある方、現役セラピスト、旅行好きな方に読んで頂けたら嬉しいです。
具体的には、以下のようなトピックを予定しています。
- セラピストのキャリアと働き方:フリーランスや季節雇用、海外での経験など、多様な働き方のヒント。
- 旅先でのセルフメンテナンス:移動中の疲れを溜めないコツや、滞在先でできる簡単なストレッチ、栄養の摂り方。
- 滞在記とフィールドワーク:現在働いているスキーリゾートの話や、国内外の旅先で見つけた「整いスポット」の紹介。
- 身体のプロが考える「食と休息」:添加物を控えた食事や、代謝を落とさないための習慣。
最後に
「どこにいても、自分を心地よく保てること」
それは、変化の激しい現代を生きる私たちにとって、ひとつの大きなスキルだと思っています。
私の経験が、これからセラピストを目指す方の背中を少しだけ押したり、毎日を忙しく過ごす方の休息のヒントになったり、あるいは「次の休みはどこかへ行こうかな」とワクワクするきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
肩の力を抜いて、ゆるりと巡る。
そんな旅のようなブログにしていきたいと思います。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。
※この記事のトップ画像は、豪州留学時代・ゴールドコーストでの写真。
